安定米国債ETF、AGGについて
【はじめに】
今回紹介するETFは、米国債ETFであるAGGです。
AGGが、どういった特徴をもつETFなのか解説していきます。また、似たETFであるBNDについても紹介していきます。
AGGとは
正式名称は「iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF」で、ブラックロックという世界最大の資産運用会社が運用しています。
◎特徴
- ・米国の債券市場全般の動きを示すインデックスとの連動を目指した債券ETF
- ・株式に比べて値動きが安定
- ・信託報酬が0.04%と低い
- ・分配利回りは2.5%
- ・分配金月:毎月
米国債券に連動したETFのため、株価急落時に資金が株式から安全資産である債券に移動し、債券価格が上昇した際に価格が上昇します。
そのため、価格下落時のリスクヘッジとして有効です。
◎AGGの債券構成
- ・約7,500銘柄で構成されている
- ・割合で表すと米国債が4割、その他企業の債券が6割
- ・保有している企業国債の7割以上がトリプルAの格付け
債券に投資する際は、直接様々な債券を購入する方法もありますが、AGGの方が広く分散されていることと、現金化しやすいというメリットがあります。
BNDとは
正式名称は「バンガード・米国トータル債券市場ETF」で、名前の通りバンガード社が運用しています。
◎特徴
- ・米国の債券市場全体と同じ値動きを目指す債券ETF
- ・信託報酬は0.035
- ・配当利回りは2.38%とAGGに比べると少し低い
- ・分配金月:毎月
◎BNDの構成銘柄
- ・約8400銘柄で構成
- ・6割が米国債
- ・企業債券のうち、格付けBaaのものが17.5%とAGGに比べると多い
AGGとBNDは非常に似ているETFですが、構成銘柄数が違うところや、米国債の保有割合が異なっています。また設定日は、AGGが2003年9月、BNDは2007年4月とAGGの方が長きにわたって運用されています。
まとめ
米国債ETFを2本紹介しました。この2つのETFに差は特にありません。
しいて挙げるとすれば、基準価格がBNDの方が安いため買いやすいといった差があります。
このETFは価格が安定していて、単体でも良いETFですが、株式投資や他の高配当ETFと組み合わせて保有しておくと、株価が急落した際にリスクヘッジを図ることができます。
色々な株式、ETFと組み合わせて、自分なりのポートフォリオを作って運用していきましょう。