株式相場にはサイクルが存在する!?
はじめに
株価が変動する要因は、色々とあります。例えば、マクロな視点だと、天災、戦争、政権の交代、ウイルスの流行などによって、株価全体が影響を受けることがあります。
ミクロな視点だと、個々の企業の技術革新などによって業績が良くなり、株が買われ、株価が上昇。
反対に会社の不祥事によって業績が悪化し、株価が下がることがあります。
上記の要因とは別に、株価には4つのサイクルがあります。
- ・業績相場
- ・逆金融相場
- ・逆業績相場
- ・金融相場
株式相場の4つのサイクル
株式市場は、上記の相場サイクルを繰り返しているのです。
【業績相場】
景気が良くなることによって、企業の業績が上がります。
それにより、企業価値の上昇し、それを評価して株価が上がる相場です。
【逆金融相場】
業績相場により、企業活動が活発化しすぎ、資金需要が増大します。
それによって、金利が上昇するため、企業は資金調達が難しくなり、企業活動が縮小。
政府や中央銀行も景気が上がりすぎて、インフレになることを避けるため、金利を上げます。そのため、資金が株式から債券などに流入していくのです。
さらに、金融市場へ流入する資金が減少するため、株価が下がる相場。
【逆業績相場】
逆金融相場がさらに進むと、企業の業績が悪化。
それによって、さらに株価が下がる相場です。
金利上昇といった金融の引き締めによる影響もあります。
この際、買われるのは、医薬品やインフラ、生活必需品といった銘柄です。
【金融相場】
企業の業績が悪いため、企業の借り入れが減少し、金利が下がります。
また、政府も景気を上げるために、中央銀行の金利を下げるといった金融緩和を するのです。
金利が下がるため、金余りを起こし、金融市場に資金が流入します。
すると、株が買われ株価が上昇します。
このとき買われやすいのは、不動産やバイオ銘柄が挙げられます。
その後、企業の資金需要が増大し、企業業績が上がっていきます。
そして、業績相場へ移行し、サイクルを繰り返すのです。
このサイクルは、半年先の景気を読んでおり、景気の実感よりも先行して動いています。
【まとめ】
ここまで読んで、いかがだったでしょうか。
株式相場には、
- ・業績相場
- ・逆金融相場
- ・逆業績相場
- ・金融相場
の4つがあり、それを循環しています。相場のサイクルの鍵となるのは、
中央銀行の金融政策です。
金利の上昇による引き締めや、金利の低下による金融緩和が、サイクルが変わる要因の ひとつとなっています。
そのため、金利に注目していくと、今どの相場なのか判断しやすいでしょう。